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社会問題に目を向け、それをビジネスによって解決しようと活動する人を、社会起業家と言います。

一過性のボランティアや個々人の厚意に頼るのではなく、ビジネスとしてシステムを構築し、

持続可能な活動として社会問題の解決に挑む。22世紀に向けて必要なのは、そんな活動だと私たちは考えています。


海が荒れて牡蠣の養殖ができなくなった原因が森の荒廃にあると気づき、多くの人たちを巻き込みながら森を育て、

栄養豊富なる海を取り戻した畠山さん。

海外からの安い材木や輸入家具に押され、日本の森林の荒廃や林業の衰退が進んでいる中、

国内の森林資源を用い、国内で製品化することで、森の再生と雇用創出、そして技術の伝承が可能になると考え、

すべてを国産にシフトしたワイスワイスの佐藤さん。

寄せ集めると四国の面積と同じくらいになるほどの耕作放棄地が広がっているこの国で、

「もっと楽しく、もっと高所得で、もっとかっこいい職業としての農業」を実践し、

多くの若者達に夢を与えている金沢大地の井村さん。

森林の生態を研究する過程で、森林が持つ静かで大きな力が人間の心身に癒しと浄化をもたらすことを確信し、

「森林セラピー」を提唱・普及している池田さん。


「森里海会議2017」にご登壇いただくのは、全員が、森や里や海など様々なフィールドで活躍なさっている社会起業家です。お一人お一人の想いと活動を点から面に繋げ、縦横無尽に情報が行き交い、お互いに活動をサポートし合うことが出来るようになったら…、そして、多くの方々を巻き込み、よりダイナミックな活動に繋げていくことが出来たら…、もっともっと、人に心地良くて地球に優しい暮らしと、それを支えるビジネスとが広がっていくことでしょう。

 

一人では何もできません。けれども、“一人”がたくさん集まれば、大きなうねりが生まれます。

このフォーラムがそのスタート地点になればと心から祈念しております。私たちと一緒にスタートを切ってくださる方、あるいは、そのスタートとやらを見届けてやろうじゃないか…とお考えの方々、12月10日、上野の国立博物館にぜひお越しください。


                一般財団法人22世紀に残すもの 発起人代表 渡邊智惠子

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