ブナの森に行ってきました!
森林生態学の池田雅子さんのご案内で、長野のブナの森に行ってきました。
森って、感覚的には「森を守ろう」「自然を守ろう」と思ってしまうのですが、池田さんは、 「実は日本では、森林面積がかなり多くなっています。 やたらな植林よりは、森を手入れすることが大事」 といいます。
「山(森)があって、草地や湿地、そして農地があって人の住む地帯がある、 という風に森と人との間の緩衝地帯が大事なのに、今、草地や里山がどんどん少なくなっている。 野生動物と人間の接触が増えてトラブルになったり、 森林と住宅地が接していることで大雨になったら森の木がすぐに流れてきて、 被害が大きく なってしまいます。」
長野、佐久平のカヤの森はブナの原生林が町営でよく手入れされ、軽装備で森に入って行けます。 日本には原生林のブナの森は東北を中心にあちこちあるそうですが、こんなに気軽に入れるブナの森はあまりないんですって。
この森は何年位なんですか?とお聞きしたら、 「うーん、何千年?何万年?という単位です」。 へー!でも、それがなかなか想像できなかったのですが、 10年でこんなちっこいんですよと、子どもブナ(10センチか20センチくらい)を見せられて納得。 ほんとにゆっくりゆっくり育つんですね。
山の神様のブナ(神様の憑代)は450年、 あちこちに育っているブナは、軽く100年200年ですよと、 ここには、百年単位の時間が流れていることを思うのでした。
ナメクジの化け方にびっくりしたり、 苔のスモールワールドに感嘆したり。
ブナの葉っぱは強いので、踏まれても簡単にはぺちゃんこにならない、だから歩くとふかふかなんだねー。 今でも足裏のふかふかな感じが残っています。
そうそう、最近、植物は会話しているという話を耳にします。まさにそうで、近くに他のブナがいると、じゃあ私は こっちに伸ばすわ、と枝の伸ばし方をお互いに調整しあっていました。
池田さんには、12月10日の森里海会議に登壇頂き、 森の話をして頂くことになっています。 その事前学習としてのブナの森体験でした。
すっかり、ブナの森ファンになって帰ってきた私たち。 来年また行きましょうね!温泉付きツアーで!